» 耳/聞こえのはなしのブログ記事

何度か本ブログでも紹介させていただいていますので、ご存じの方も多いと思われますが

3月3日は「耳の日」です。

 

3月3日は、電話の発明者で、ろう教育者であったグラハム・ベルの誕生日でもあり、世界的にもWHO(世界保健機構)でInternational ear care day として、耳の病気や難聴の予防を啓発するキャンペーンが行われています。

日本では、「耳の日」は、難聴と言語障害をもつ人びとの悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、昭和31年に制定されました。

フォナックでも、「聞こえのバリアを無くす」ことを理念に日々世界中で様々な活動を行っています。

最近では様々なインターネットのツールを使って補聴器のユーザーの方々の日常を直接ご紹介するInstagramが活発に活用されています。カラフルなイヤモールドやアクセサリーの使い方やかわいいお子さんの写真など、素敵な写真がたくさん紹介されています。

Instagramは、ユーザー登録なしでも画像を見ていただくことが可能なので皆様にも是非ご覧いただけると嬉しいです。こちらからどうぞ。

日々難聴のお子さんの療育・教育に関られている先生方を対象としたセミナーが4月24日(月)に大阪にて開催されるというご案内を頂きましたのでお知らせいたします。

本セミナーは 東京医科大学病院聴覚・人工内耳センター様の ご協力の元、企画開催されるもので、演者として米国ロチェスター工科大学、NTID教授のマーク・マーシャーク先生が講演されます。

マーシャーク先生は難聴児の言語や学習、発達を専門とする心理学者で、近年では『オックスフォード・ハンドブック・オブ・デフスタティーズ、ろう者の研究・言語・教育』の編著に携わるほか、多数の著書がおありになる先生です。

マーシャーク先生の著作

さらに人工内耳装用児を含む聴覚障害児の言語(手話、口話、読み)と認知(視覚-空間、社会的、記憶)の関係を調べるプロジェクトにも関わられています。講演では、聴覚障害児の言語・認知、実行機能について講演して頂きます。

また、4月22日のACIC年次フォーラムⅩ、並びに23日の東京医科大学聴覚人工内耳センター難聴児教育セミナー2017にてマーク・マシャーク先生の講演が開催されるとのことです。

4月24日のセミナーについての詳しい情報は別紙プログラムをご参照ください。

英語での講演につきましては、日本語の逐次通訳、また要約筆記も用意されているとのこと。

大阪でのセミナー参加については別途の申し込みが必要とのことですのでご興味のおありになられる先生におかれましては下記の日本光電様問い合わせ先にお申込頂けますと幸いでございます。お申込書はこちらからどうぞ。

本セミナーについての詳しいお取合せも日本光電様に直接ご確認お願いいたします。

お問い合わせ先

日本光電工業株式会社

商品事業本部人工内耳課鈴木様

TEL 0120-834-712/ FAX 0120-161-524

E-mail: nkdirect@db.nkc.co.jp

年明け1月15日(日)に、耳鼻咽喉科学会主催の国際シンポジウムが東京・大手町の日経ホールで開催されます。

事前登録すれば無料で参加が可能です。

banner-3

 

 

 

近年、関係性がよく話題になる認知症・うつ病と難聴について

専門研究者の方々のお話をお伺いできるなかなかない機会ですので

ご興味のあられる方におかれましては上記バナーのリンクから

またはこちらからお申込みください。

詳細につきましては、開催運営事務局までお問い合わせください。

<開催事務局>

〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-12-1虎ノ門ワイコービル 株式会社コンベックス内
Tel : 03-5425-1603 Fax : 03-5425-1605 Email : symp2017@convex.co.jp

 

フォナックがグローバルで展開するサイト「Hearing Like Me.com」よりブログ記事をピックアップしてご紹介します。

フォナックのアンバサダーで「ナイーダV」の愛用者であるステファニ・キャメロンさんの記事です。

ece7a042d3b67ac4d314b6ab8a8f669b

Steffani Cameron (ステファニ キャメロン)

カナダ バンクーバー出身のライター、写真家。完全なノマドとして活動するため、5年前に所有しているものすべてを売り払い、現在、世界中を旅している。インターネット回線のある場所が彼女の職場。2歳より補聴器を装用している。

ブログ(難聴を持つ人たちとの会話で気を付けてほしいヒント)

  難聴者と聞くと、多くの人は「大声で話せばいい」という認識でいると思いますが、それは必ずしも正しいとは言えません。問題は音量ではない場合があります。もしかしたら、はっきりと話していなかったり、口元が隠れてしまって声がくぐもっているかもしれません。早口で話したり、イントネーションが少しおかしかったことが原因かもしれません。でも、会話をするには距離がありすぎる場合、大きな声が必要です。

あなたの難聴の友人が、あなたに対して「もう一度言ってくれる?」と聞き返すとき、背景にはいくつかの理由が考えられます。難聴者の人と話すためにちょっとしたコツを紹介します。

 

言い直すコツ

 

あなたが難聴のある友人と話していて、相手がぼんやりした表情だったりあまり興味がなさそうだと感じたら、聞こえていない可能性があります。たぶん、あなたは早口でしゃべっていたり、相手に対してアイコンタクトをしていなかったり、もしくは他のことをしながら話しているかもしれません。

その友人から「もう一度言ってくれる?」と聞き返されたとき、もっとも注意すべきは、同じことを同じ声の大きさで同じように言い直すことです。

「もう一度」とお願いして、それでもどうにもならなかったら、次からは聞き返すことはしなくなるかもしれません。徐々にあなたの話に関心を示さなくなるかもしれません。

もし、あなたが聞き返しに対し、普段まったく同じ言葉を繰り返しているようなら、関係性に問題が出てしまうことがあるかもしれません。なぜかって、あなたの無意識の行動が残念なことに「今なんて言った?」と言わせる状況を作り出してしまっているかもしれないからです。

そういうときは、ぜひ、別の言い方を試してみてください。アイコンタクトもお願いします。明瞭な発話を心掛けてください。極端にゆっくり話す必要はありません。私たちは言語獲得中の6歳児というわけではなく、あなたが話す言葉をキャッチしにくいだけなのですから。

聴覚に障害を抱えている人は、補聴器と、話者の口の動きを読むことで聞こえを補っています。話し始めるとき、あなたが難聴の友人にアイコンタクトをしてくれたら彼/彼女はあなたの口元を見つめるでしょう。できるだけ言葉を明瞭に発音することを心掛けてください。そうすれば、ふつうの速度で話をしても大丈夫です。

 

もし、それでも伝わらなかったら

 

あなたがアイコンタクトを忘れず、もっと明瞭に話すようになっても、話している間、口元が隠れてしまっていたら、音量の問題が生じるでしょう。

これは「補聴器の音量をもっと上げたら?」という問題とは少し違います。補聴器を装用していると、周りの人からよく言われますが、このセリフを聞くたびにやるせなく思っていたりするのです。

口元が隠れてしまっているときは大きめの声で話してください。怒鳴る必要はありません。もし、トラックが音を立てて通ったりサイレンの音が聞こえてきたり、大きな音がするようだったら、騒音が過ぎるまで話すのを少し待って、言い直してみてください。騒音があるときはあなたの声は聞こえません。声の大きさ、言葉の明瞭さ、アイコンタクト。これらが聴覚障害者への会話をする上で3つのポイントとなります。

 

座る位置や距離の問題

 

大きな部屋を横切ったり、もう一つの部屋にいたり、庭の反対側にいたり。そんなときは同じ場所から言葉を繰り返してもあまり役には立ちません。まずは距離を縮めること、そこで言い直すか会話を新しく始めてください。

補聴器装用者の後ろに座っているときも困難です。新しい技術は後部座席からの音に対する聞こえを改善していますが、でもまだ少し難しいところがあります。特に車の移動中の会話は大変です。フォナックのロジャーペンのように最先端技術で流れを変えてくれたものもありますが、多くの人にとって、車の中での会話で最も有効になるのは大きな声で話す、明瞭に話すことです。どこにいても、難聴者とは顔を見ながら話すことができたなら、それがいちばんです。言葉をいちばん聞き取りやすく、アイコンタクトができ、あなたの口元を読むことができるからです。

 

聞こえにくさを改善するために

 

もしかしたらヘンに思ったり、おかしいなと感じるかもしれませんが、私の友人が話しているとき、私が眉を寄せていることに気づいたら、話をやめ、私を見てそして「ねえ、私の話聞いてる? 大丈夫?」と聞いてもらえるとうれしいです。

他の人はどうしているかわかりませんが、このように質問されたとき私はこう答えます。「聞こえているんだけどね、でも話し方がちょっと早いからついていくのが大変かな」。難聴者も長い時間をかけ自分の状況を改善しているのです。

 

もう一度、言葉をくり返すなら

 

一言一句その通りに繰り返すことは、まったく聞こえていないときなど、ある状況においては有効です。もし、相手が眉を寄せていたり、繰り返した言葉に当惑している表情が見て取れたら、それが答えになります。別の言い方を試してください。もちろん、明瞭に正しく発音する、ということもお願いします。

 

聞き取りの難しい環境があります

 

私はもう何年も同じことで難聴者が不平を繰り返しているのを聞いています。個人的にはナイーダVを愛用していて、聞こえの状況は改善しているのですが、それでもいまだにストレスとなる聞こえの状況、例えば、交通量の多い場所などがあります。そのような場所で人の声を聞き取ることは苦手です。解決の難しい状況がまだたくさんあるのです。

難聴を抱える友人や家族が問題を抱えていそうだったら、シンプルに質問してください。「私の言葉がもっと良く聞こえるために、何かできることはある?」

中には自分の難聴を話題にすることを快く思わない人もいるのですが、気の利いた質問で彼らの気持ちを軽くすることもできると思うのです。

 

56136276

WHOがこどもの難聴に関するレポートを発表しました。

世界の人口の5%にあたる3億6千万人が難聴者です。その中で3千2百万人近くがこどもの難聴者だと言われています。そして、その多くが低~中所得の国々に集中しています。

WHOは最新のレポートで、15歳以下の難聴者数のうち60%が難聴の予防ができるという数値を推定しました。難聴児の40%は先天性のものですが、残り60%は後天的な疾患や未熟な医療によるものだからです。はしか、おたふく風邪、風疹、髄膜炎といった疾患に対する予防接種で31%が、未熟児、低体重や新生児黄疸を含む出産時の合併症の治療、早期対応が17%、そして妊婦、新生児の耳毒性薬物使用回避で4%が、避けることができると言います。

このレポートでは難聴の早期発見も提唱しています。聾や難聴で生まれてきたこどもに対して適切な介入(医療、補聴器装用、言語療法)を生後6か月以内に開始すると、言語獲得の臨界期と言われる5歳という観点において、健聴児と変わらない結果となると伝えています。

56136236

また、新生児、未就学児、就学児に対する聴覚スクリーニングの実施拡大とともに、聞こえに関する専門家の育成をすることで、難聴を持つこどもたちの生活を著しく改善することができると報告しています。このような体制が、聴覚に関するケアを必要とするこどもたちがコミュニケーションの助けとなる介入(補聴器装用や言語療法)、教育、就業の機会を得ることにつながるとレポートには記されています。

さらに、広く社会が耳や耳へのケアに関する認識を高めることで、難聴の原因となる問題の解決につなげ、補聴器装用へのイメージを高めていくことにつながると、その解決方法のひとつとして難聴児の親の会の支援などが提唱されています。

レポートの詳細はこちら(英語版です)(画像をクリックしてください):

WHO子ども難聴画像

 

twitter

swiss_phonakをフォローしましょう@swiss_phonak


アーカイブ